第2章 →五円チョコほど素敵なものはない
『誰ですか、こんな事しやがったのは!!!』
「てめーだろィ。」
「安岐ちゃんだよね」
2人は息をピッタリ合わせてこちらに目を向ける
なんだよ、あたし仲間はずれみたいじゃん
『汚物を見るかのような目!!やめて!!心が痛いよ!!!!!』
「何言ってんでィ?てめェは汚物だろーが」
『そんなっ!!!ザキさんんんん』
「やめてよ、汚物」
『ひぃっ』
そんな!!ザキさんにまで汚物扱いとか!!
酷いじゃない!!あの純粋なザキさんを返してえええええええ!!!!
「だいたい、人が買ってきた5円チョコをさ、こんな有様にしてよくあたしは汚物じゃありませんだなんて言えるよね」
『あ、はい。すみません。』
んだよこれ。
温厚なザキさんが怒ってるよ。
あ、はいっ。しか言えねえよ。
コミュ障並の返事しかできねえよ。