第5章 恋愛の三種の神器を語っていたら目の前の男が全部持ってた話②
「あっ、まって、いまイったばっか、あ、あ、あんっ」
「俺もむり、……っ、腰止まらん」
「あっ、も、おかしくなるっ」
「なってええから、エロい顔もっと見せて」
止まることを知らないみたいに何度も何度も奥を突かれて、刺激の強い快楽から逃れたくて体を捩るも、彼の大きな手に腰を掴まれてしまえば身動き一つ取れない。
うっすら開けた目には涙の膜が張り付いてよく見えなかったけど、彼もまた切なげで余裕のない表情をしていた。
「あっ、またイっちゃ、」
「あー、ヤバい、俺もイく」
「あ、あ、イくっ、イっ、……あああっ」
「………っ」
何度目かもわからない絶頂のすぐ後、乱れた呼吸で眉根を寄せた治も欲を吐き出した。
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「」
「んー」
「大丈夫か?」
「んー」
「はは、瀕死やんけ」
瞼が重い、下半身がだるい。それでも気を抜けばまだ足が震えそうになる体はシーツに張り付いたまま、空返事が精一杯。
横たわる私の背中にくっ付く治の体温が心地よくて、襲ってくる睡魔に負けてしまいそうだった。
「なぁ」
「なにー」
「こっち向いて」
「無理だよもう体ズタボロだもん」
「ならそのままでええわ」
治の体力の底はどこなんだ。なんでそんな元気なの。ごそごそと落ち着きのない手がさっきから私のお腹と胸を行き来して、その度、やめて、いやや、の攻防戦。早々に面倒くさくなって折れたのは私。
味をしめたのか、胸の突起まで弄ろうとするからさすがに抓ってやれば漸くお腹で落ち着いた。
「相性、よかったやろ」
「どうだろうね」
「気持ちよさそうな顔しとったで」
「幻覚じゃない?」
「お前なぁ」