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【ヒロアカ】名前のない関係の終わらせ方【爆豪勝己】

第1章 1



透は目を閉じて受け入れる。
唇が一度離れて、鼻が触れるくらいの距離で見つめ合う。

至近距離で目が合う。
山吹色の瞳が真っ直ぐこちらを見ている——その事実に耐えられず、先に視線を落としたのは爆豪のほうだった。

「……。」

もう一度、今度はさっきより深く唇が重なる。
空いていた手が透の後頭部に滑り込み、白い髪を指で梳くように掴んだ。角度を変えて、舌先で下唇をなぞる。

爆豪がどんな表情をしているか見てみたかった透は
伏目がちに目を開けて、キスを受ける。
酔いが回って、恥ずかしさも鈍くなっている様だ。

目を開けている透に気づき、一瞬びくりと動きが止まる。至近距離で視線がぶつかった。

「——っ、」

耳まで真っ赤にして顔を背けようとするが、表情を見ていたい気持ちの方が強くて、背向けられなかった。

「見んな。」


低い声でそう言いながらも、目を逸らしきれない爆豪。
その瞳にはいつもの威圧も攻撃性もなく——ただ、どうしようもなく熱を帯びた何かが剥き出しになっていた。

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