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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第9章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ II **


「えー、せっかく僕がアドバイスしてあげようと思ったのに」

「いりません! 少なくとも、あんたには聞かないです」



朝から何なんだ、この人は。
デリカシーのかけらもない。


俺は一度深く息を吐いて、改めて五条先生を見る。



「ていうか、何か用事があって俺を呼び出したんじゃないんですか?」

「あー、そうそう」



五条先生が、ようやく思い出したように手を叩く。



「僕もちょっと、の縛りのことが気になってさ。前から伊地知にいろいろ調べてもらってたんだけど――」

「――五条さん!!」



切羽詰まった声に振り向くと、補助監督が息を切らしながら、こっちへ駆けてくる。



「どうしたの?」

「先ほど、都内の荒川付近で、呪霊の残穢が確認されました」



それを聞いた五条先生の表情が、すっと変わった。

荒川って……確か。
今日、が狗巻先輩と任務に行ってる場所じゃ――。



「呪霊って?」

「……姑獲鳥のものと確認されました」



昨夜のことが、頭の中で一気に繋がった。

が声を出した。
そして今、姑獲鳥が現れた。
偶然とは思えない。



「それで、は……?」



自分でも分かるくらい、声が掠れた。


補助監督が一瞬、言葉に詰まる。
その顔だけで、嫌な予感が確信に変わった。







「……さんの所在が、確認できていません」







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