• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第8章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない Ⅱ**


今もが嫉妬してくれてるなら、別に良くない?
が変わらず僕のこと好きってことじゃん。

だったら、前と同じじゃないか。


じゃあ。
なんで僕、こんなに気にしてんの?


その時、隣を歩いていたが突然足を止めた。



「?」



はココアの缶を両手でぎゅっと握って、俯いたまま。



「……あの、先生。わ、私……帰ります」

「…………は?」



思ってもみなかった言葉に、つい素が出てしまった。
がびくっとして、ますます俯く。

……あ。ちょっと声、低かったか。



「帰るって……映画は? プリンも食べないの?」

「今日は……やめておきます」



なんで?
なんで急に……いや、帰りたいなら帰せばいい。
今までだって、そうしてきただろ。



「そっか。じゃあ、近くの駅まで送ってくよ」

「すみません……あと、プリンとか歯ブラシも。せっかく買ってくれたのに。後でお金払いますから」



が申し訳なさそうに、ぺこりと頭を下げた。


謝るくらいなら、帰るとか言わなきゃいいのに。

プリンだって一緒に食べればいいじゃん。
歯ブラシだって、無駄にしたくないなら泊まればいい。

さっきまで、もそのつもりだったくせに。



「そのぐらい別にいいよ」

「…………」



また沈黙。
会話続かない。
はさっきから僕と目を合わせようとしないし。


なにこれ、今日あんなに近かったのに。
急に遠くなったみたいで。

このまま帰らせるのもなんか嫌だけど。
高専帰ったら、は恵と会うのかな。





それはもっと嫌だな。



「……あー」



耐えきれなくなって、僕から口を開いた。



「さっきの、気にしてる?」

「……え?」



やっとがこっちを見た。



「コンビニで会った人。別に、なんでもないから」



いや、これじゃ伝わってないか。



「特別な関係じゃないっていうか。ほら、僕モテるからさ」

「……そうですね」



あれ。
なんか、逆に距離離れてる?
/ 408ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp