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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第8章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない Ⅱ**


が好きなのは僕でしょ。
だったら、僕だけ見てればいいじゃん。


が誰と話そうが、誰と仲良くしようが、そんなのの自由なのも分かってるけど。
それでも、嫌なものは嫌なんだよね。

僕しか知らないと思ってたを、恵も知ってる。
僕しか見たことないと思ってた顔を、恵も見てるかもしれない。



「…………ちっ」



丸めたシーツを洗濯機に放り込んで、適当に洗剤を入れる。
蓋を閉めてスイッチを押すと、低い音を立てて、洗濯機が回り始めた。


制服はもう乾いてるから、は帰るんだろうな。


それは。












なんか、やだな。














……え。
今、帰ってほしくないって思った?
この僕が?


用が済んだら、それで終わり。
向こうから「もう少しいたい」って言われたことはあっても。

僕の方から、帰ってほしくないなんて思ったこと――。



「…………ないな」



自分で気づいて、なんとも言えない気分になる。


別に。
今日はもう何もできないし。
がここにいたって、することなんかない。


だけど、またお菓子食べながらテレビでも見て、くだらない話して。
もうちょっと、ああしていてもいいかなって。



僕、寂しいの?
なんか、マジで調子狂うな。


そんなことを考えていると、廊下の向こうから足音が聞こえてきた。



「先生」



案の定、はもう制服に着替えていた。



「Tシャツもありがとうございました。洗ってから返し――」

「、コンビニ行こ」

「……コンビニ?」

「僕、アイス食べたい。映画見ながら食べよ」



がきょとんとしてる。
帰る、なんて言わせる前に、僕はの手を取って玄関に向かう。



「先生、私も一緒に見るんですか?」

「他に誰がいるの」



が一瞬、目を丸くして。
そのあと、嬉しそうにふにゃっと頬を緩めた。


……なんだ。
だって、まだ帰りたくなかったんじゃん。
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