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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第8章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない Ⅱ**


♢



「ほんとにごめんなさい……」



最悪。
最悪すぎる。

よりによって、なんで今なの。



「別にいいよ、シーツ汚したくらい。僕ので元々汚れてたし」

「だけど……」

「そんなこと気にしなくていいの」



いや。
先生は気にしなくても、私が気にするんです。



「生理なんだから、しょうがないって」

「…………うぅ」



そういえば予定日、そろそろだった。

完全に忘れてた。
なんで今日なの。

明日でも。
せめて数時間後でもよかったじゃん。



「お腹痛くない?」

「……今のところは、大丈夫です」



先生はもうさっきまでの顔をしていなかった。
いつもの先生に戻ってる。

それが少し安心するような。
ちょっとだけ、寂しいような。



「で、持ってるの? ナプキン」

「…………」



いつもなら、念のためポーチに一つは入れてるのに。
今日に限って持ってきてない。



「うーん、うちにあったかなぁ」



先生は頭を掻きながら、寝室を出ていった。


…………あるの?
ナプキンが?
ここに泊まった女の人が置いていったってこと……?

女の人の物がないって勝手に安心したばっかりなのに。

やっぱりいるんだ。
ここに泊めるくらい、親しい女の人。


誰。
どんな人。
先生とは、どんな関係――。



「」

「はいっ!」



いつの間にか戻ってきた先生の手には、白くて薄い包装があった。



「これでいい?」

「ぁ……」



本当にあった。
なんとも言えない気持ちのまま、それを受け取る。



「……ありがとうございます」

「それ、硝子が置いてったやつ」

「え?」

「前に硝子が酔っ払って終電逃して泊まった時、生理きたってコンビニで買ってさ。余ったのそのまま置いてったの」



硝子さん。
なんだ、硝子さんのか。



「安心した?」

「っ!?」


なんでわかるの!?
六眼ってそこまでわかるの!?



「、わかりやす」

「〜〜〜〜っ!」



図星すぎて、何も言い返せない。

硝子さんだってわかって、ものすごくホッとしたけど。
だからって、それを先生に知られるのは恥ずかしい。



「着替えてきます!」



ナプキンを握りしめて、逃げるように寝室を出た。
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