第8章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない Ⅱ**
先生が私の首筋に唇を押しつけ、そのまま強く吸い上げた。
ちりっとした小さな痛みが走る。
「……ぁ……」
さっき、いっぱい気持ちよくなったのに。
なんか身体がへん。
お腹のずっと奥が、まだむずむずする。
じっとしていられなくて、脚をすり合わせてしまう。
「なに? 、足りない?」
「ぁ、ちが……っ」
「僕のでごしごししたら、それ治るよ」
それって──。
肩を引かれて、ごろんとまた仰向けにされた。
胸の下までめくれ上がったTシャツの上から、胸の先を指で弾かれる。
「ひゃぁ……っ」
「、どうする?」
どうするって。
先生といつかこうなれたらって。
ずっと、何度も夢見てた。
先生としたい。
だけど、本当にそうなるって思ったら、怖い。
初めてだし。
最初は痛いって聞くし。
ちゃんとできるのかな。
それに、先生はどんな気持ちで私に触れてるんだろう。
私のこと、特別だって思ってる?
それとも、他の女の人たちと同じ?
先生の気持ち、何もわからないまましてもいいの?
……ううん。
わからないのは、先生のことだけじゃない。
私は?
先生のことは、今だって好き。
なのに、伏黒くんのこと、こんな時まで考えてるのはどうして?
先生としたい。
したい、けど。
私、どうしたいんだろう――。
「……? どうかした?」
頬にかかっていた私の髪を、先生がそっと耳にかける。
「……ん?」
その途中で、先生の動きが止まった。
さっきまで私を見ていた青い目が、別のところへ向いている。
その視線を追うように、私もそこに目を向けると。
「…………え?」