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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第8章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない Ⅱ**


「?」

「っ、はい!」

「制服、乾いたんじゃない?」

「あ……」



そうだった。
乾燥機終わったんだった。


本を隠したままブランケットを元あった場所へ戻した。



「……着替えたら、私帰りますね」



先生を見られないまま、横を通り過ぎようとすると。



「、もう少しいれば?」

「……ぇ?」



思いもよらない言葉に、つい先生の顔を見てしまった。



「僕、今日この後の任務なくなったんだよね」

「そう、なんですか」

「そ。急に暇になっちゃった」



それならむしろ、私は早く帰った方がいいんじゃないのかな。

せっかくできたお休みなのに。
私がいたら、ゆっくりできないよね。



「……私なんかいたら、邪魔じゃないですか? 一人でゆっくりした方が――」

「は? なんでそうなるの?」



先生にしては珍しい、少し強い言い方。

でも、すぐに首の後ろに手をやって、気まずそうに目を逸らした。



「あー……いや、一人なんて、いつでもなれるし……別に、帰る理由ないならさ。もうちょっといれば?」

「……いても、いいんですか?」

「僕がいいって言ってるじゃん」



さっきまで、乾燥機が壊れたらいいのにって思ってた。
もう少しだけ、先生と一緒にいたいって。


だけど、さっき見つけた本が頭から離れない。


伏黒くんとのこと、怒ってないの?
本当に何も知らない?

それとも、どうでもいいの?


じゃあ。
あの時、「彼氏作るな」って言ったのは何だったの?


わからない。
先生が何を考えてるのか、全然わからない。


いつもの先生の気まぐれなのかもしれない。

からかわれてるだけなのかもしれない。

他の女の人の……代わりかもしれない。
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