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PRISM LINE【ワールドトリガー】

第2章 迷宮のダンジョン



体を起こして出来た隙間に太刀川さんが座ったところで自分の下半身に違和感。
視線を落とすと、見覚えのある青い隊服のジャケットがあたしに掛けられていた。


「迅さんこれ、すいませんでした」
「寝返った時に見えそうだったから」
「………すいません、ホントすいません」


なんかずっと謝ってばっかだ。しかも相手はあれだけ目の敵にしていた男。
透かした目が嫌いで、仮面みたいに貼り付けた笑顔も嫌いで、見てるだけでイライラしてた男。

たぶんきっと、まだ苦手。
でも、無意味に嫌う理由がなくなった。
考えてることの半分も分からないし、それはそれでいいと思う。


こっち側に引きずり込んだやり方が強引だったってだけで、話を聞いてちゃんと理解できた瞬間からポロポロと鋭い棘が落ちていった。胡散臭さは変わりないけど。

スカートのあたしを気遣って掛けてくれたジャケットを迅さんに返して、隣でさっきからぶつぶつと文句言ってる太刀川さんに視線を飛ばす。


「お前さ、せっかく俺がランク戦やってんのにちゃんと見とけよ」
「むり、太刀川さんの見るまであそこにいたら確実にリバースしてましたよ」
「リバースしたままでも見れんだろ」
「ぴちぴちの若い乙女があんな人の多いところでそんなもの晒したら一生お嫁に行けません」
「そん時は俺がもらってやるから大いに吐け」
「ほんと最低ですね」
「まーまー、太刀川さん、花衣ちゃんマジでやばかったから。そんぐらいにしてあげて」


だいたいあれだよ。見たところで訳分かんないのに一緒だと思う。
斬り合って、手から色々出して、みんなさして変わらないって感じたあたり、あたしには見せる価値もまだないと思う。そもそも後半ほとんど見れなかったけど。



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