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かるら怪談

第10章 家が傾く理由


ならばと、本格的にリフォーム会社に依頼してリフォームを検討することとした。
覚悟していた見積もりはなんとか予算の範囲に収まった。
物件自体が、中古だったし、格安だったのもあり、
仕方ないな、と思いながらリフォームを依頼した。

事前の調査で、家の土台の一部の下の土が盛り上がっていることで、家全体が傾いている事がわかっていたので、そこを掘り返してみることとした。

果たしてそこには、女性の死体が遺棄されていたのだった。

当然、Kさん一家は引っ越しを余儀なくされた。
Kさんは最初こそ、偶然とはいえ不気味な思いをしたものだと思っていたのだが、
現場を検証した警察官の言葉を聞いてさすがに肝を冷やした。

『おかしいですね。
 死体があって、腐敗していって、
 普通なら地面がへこみそうなところ、
 なんで盛り上がったのでしょう?』

長女は『出して出して』とうなされていた。

女は、死してなお上に乗っている家を、押しのけようとしていたとでもいうのだろうか。

暗い地面の下、ドロドロに腐れ落ちた女の腕がガリガリと地面を削り、押しのけようともがき続けている・・・Kさんの脳裏にはそんな映像がこびりついてしばらく離れなかった。
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