• テキストサイズ

【呪術】短編集【禪院直哉】

第3章 【直哉×魔性女中】




それからの直哉は、まるで憑き物が落ちたかのような、あるいは何かに魂を売り渡したかのような変貌を遂げた。


本邸での彼は、誰よりも速く、誰よりも冷酷だった。


「弱者は死ねばええ」
その言葉通り、無能な門下生を切り捨て、術式の研鑽に一切の妥協を許さない。

その苛烈なまでの実力至上主義と、一切の迷いがない立ち振る舞いに、父・直毘人も満足げに目を細めた。



「直哉の奴、ようやく当主の器になりよったな」


酒を煽りながら笑う直毘人は、その息子の「冷徹な仮面」が、たった一人の女によって繋ぎ止められていることなど、とうに承知の上で愉しんでいた。

/ 109ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp