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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「なぁ、凪…」
「ん?」
「さっきから気になっていた」
「何?」
「……疲れてるのか?…顔色が、悪いような気がする」
「そう?……この場所が暗いからそう見えるんじゃないかな」

〝大丈夫…〟そう答えた声はまだ覇気が残っていた。きっと個性のことを聞かれるんだろう、そう思っていたから。

「それで、話って…?」
「…あれから。…凪の個性のことが気になってた」
「…うん。…そうだよね。その話なんじゃないかなって思ってた」
「爆豪と凪からしてみれば余計なお世話だよな」
「ううん。そんなことない。でも心配かけちゃったよね」
「雄英には行ったのか?」
「行ったよ。リカバリーガールにも相談してきた。…結論としては、なぜこうなったのかは分からない。治るのか治らないのかも…」
「……そうか」
「うん…」

何も感じない手のひらには缶ジュースの冷たさだけ伝わってくる。

「これから凪はどうするんだ?」
「まだ未定…かな」
「救命チームの方は?」
「うーん……。多分、退職になると思う」
「退職?」
「そう。この病院を辞めようと思ってる」
「また個性が戻るかもしれないのに、何も辞める必要はねぇだろ」

それは自分でも分かっている。私のことを必要としてくれる居場所だってまだある。

「今の役割も嫌じゃない。……でも、やっぱり……、少し、辛いから」

そう言った後、少しだけ息が苦しくなる。〝辛い〟なんて嘘でも言葉にすべきじゃなかった。込み上げてくる感情を抑えるように静かに息を吸って余白を埋める。

「私の悪い癖なんだよね。色々と考えすぎちゃうのって。もう少しで勝己が帰ってくるのに、ちゃんとしなきゃダメだよね」
「俺は凪にこれ以上、無理をしてほしくはない」
「してないよ」
「俺には無理をしているようにしか見えない」
「大丈夫。今は少し、不安定なだけだから。きっと時間が解決してくれる」
「……爆豪は、今の凪でも受け入れるはずだ」

じゃあ、もし、受け入れてくれなかったら?その問いが心の隙間から滲み出る。真っ黒でどろっとした重たい感情。

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