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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


仕事を終えたばかりの体を引きずるように、地下駐車場の東出口へ向かって早足で歩く。剥き出しのコンクリートが放つひんやりとした空気に靴音が静かに響いている薄暗い地下の駐車場を照らす蛍光灯はどこか頼りない。

唯一目立っている東出口の看板を見つけるとそのすぐそばで轟君は立っていた。私に気づくと手を振って私の方へ駆け寄ってくる。男の子に見せたような柔らかい表情で…。

「悪い。呼び出して…」
「ううん、大丈夫だよ」
「お疲様…」

そう言い差し出されたのは爽やかなレモンのイラストが描かれた缶のジュースだった。うっすらと水滴が滲んでいるけど、触れた瞬間、ひんやりとする。

「いいの?ありがとう」
「こんなとこじゃなくて本当はもっとゆっくりできるところでもの方がよかったよな?」
「ううん、そんなことないよ。外は人目もあるしね」
「悪いな」
「気にしないで。それよりあの後、十分に話はできたの?」
「ああ…。帰る間際に次の約束をせがまれた」
「そっか。轟君のおかげですっかり元気になってもう退院間近だからね」
「明後日に退院できるらしい」
「そっか、決まったんだね。よかったぁ」
「そうだな。凪のおかげでもあるよな」
「そんなことないよ。あの子が頑張ったんだよ」

たった一人の入院でお母さんに会えない寂しさも、傷の痛みも、まだ5歳のあの子はとても辛かったと思う。でもあの子を支えたのはヒーローの存在だった。あの子が頑張れたのはヒーローがいたから。

「あの子にとってはショートの存在がとても大きかったと思うよ。だから支えてくれてありがとうって私からも言いたい」
「だったら、俺が会いに行ったのも意味があるな」
「うん。次の約束はあの子にとって希望だっただろうから」

表情が緩み目元が和らぐ。轟君のこの優しい雰囲気もあの子にとっての支えだったんだろう。約束があるから、頑張れる。単純だけど約束があるだけで希望になる。

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