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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「ショートだ!」

視線の先にはヒーロースーツのままのショートが立っていた。男の子に近づくと視線を合わせるようにしゃがみ、頭を撫でる。男の子を迎えるのは轟君の屈託のない柔らかな表情だ。

「元気になったな」
「もう少しでお家に帰れるよ」
「よかったな。リハビリ、頑張ったんだな」
「よかったね。さっきもショートの話をしてんだよね」
「うん!でもね、ここのお医者さん達もヒーローなんだよ!さっきもみんな走って行った」
「救命チームのことね。リハビリに行く前に、ちょうど緊急要請で出動する場面に出会したの」
「そうか…」
「……うん」

できるなら言葉にしたくはない現実だった。小さな沈黙が重くのしかかる。視線を落として、ぎこちなく笑う。

「轟君は今日もお見舞い?もしかしてこの子の?」
「ああ…。この前、また来ると約束したから」
「よかったね。ちゃんと会いにきてくれたんだね」
「絶対に来るって約束したから」
「さすがショートだね」
「ねぇ、僕のお部屋行こう?お母さんがショートのぬいぐるみ買ってきてくれたの見て」
「分かった。けど、面会時間は守るぞ」
「うん!」

繋がれた小さな手が解かれて、ショートの元へ向かう。ショートと並んで歩く二人の後ろ姿に、小さな達成感に虚しさが入り混ざる。

「凪…」
「私…?」
「仕事はもう終わるのか?」
「あ、うん…。この子お部屋まで送って申し送りをしたら、今日はもう終わりだよ」
「だったら、この後、少し話さねぇか?」
「え?」
「地下駐車場、東出口。そこで待ってる」

私の返事を聞かずにそれだけを言うと、轟君は手を引かれた先へと向かった。

病棟の雑音が遠ざかっていく。心臓の音がいつもより早くて息が乱れて、目の前が少しぼやけた。

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