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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍



駐車場の端に停めてある俺の車が視界に入る。停めてある車は疎でその場には俺たちしかいなかった。開錠する音が響く。凪に鍵を渡して、俺はそのまま助手席のドアを開けて、シートに身体を沈めた。

運転席に座った凪はぎこちない手つきでシートレバーを前後に動かし、運転席を限界まで前に詰めた。物足りないのかキョロキョロと周りを見渡しながら、調節した背もたれはほぼ直角だった。

「……だせぇ」
「ん?何?」
「何でもねぇ」
「それで…、何だっけ…。ルームミラーよし、サイドミラーよし……。周りもよし」

笑いそうになるのを必死に堪える俺の横で、当の本人はそんなことを気にする素振りは全くなく、教習で習ったことを順番通りに一つ一つ声に出し確認している。

「次はエンジンだね…。えっと…、でもこれ、鍵がないな。どうやったらエンジンつくのかな?」
「ハァ…!?」
「だって運転したことない車だし、私が乗ったことのある車って鍵があって、刺して回すタイプだったから」
「てめぇはいつの時代の車に乗ってンだよ」
「お父さんの車しか運転したことなかったから」
「そこのボタン押せ、エンジンかかるから」
「あ、これね…。なるほど」
「けど一応、運転経験はあるんだな」
「うーん…とね、経験と言えば、昔、車を廃車にしたこともあるの」
「……は?」
「免許取り立ての時にね、お父さんの車を運転してて溝に落っことしちゃって、廃車にしたことがあったの。お父さんから運転はやめなさいって言われてて、今日まで運転は控えてたの。……大丈夫かな?」

一瞬、頭が追いつかなかった。これはもはや運動神経が悪いってレベルじゃない。俺は無言でシートベルトを外し、ドアノブに手をかけた。

「……よし、降りろ」
「え?」
「車ねぇなら、今から凪ン家、行くぞ」
「うちでいいの?またベッドが狭いって言わない?」
「ンなもん、気にしとらんわ。さっさと行くぞ」
「うん…。でも、本当に運転しなくてよかったの?そのために呼んだんじゃないの?」
「てめぇは一生助手席だ」

広い駐車場にまたドアを閉める音が響いた。運転席から降りた凪はちょっと不満そうに唇を尖らせ、目線は逸らされる。
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