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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


時刻は二十三時過ぎ、店を出る頃には腹も頭もほどよく満たされていた。自動ドアを抜けると、梅雨明け特有の湿り気の混ざった夜気がまとわりつく。繁華街の通りは相変わらず明るくて、どこかの店から聞こえてくる笑い声と、遠くを走る車の音が入り混じって、夜はまだ終わる気配がない。

「駐車場は同じところだよね」
「…ああ」
「爆豪の車を運転できねぇのが残念だ」
「じゃあ、てめぇも買えや。俺より稼いでんだろが」
「いや、俺は今の車でいい」
「轟君のオフロードSUVもカッコいいもんね。僕もいいなって思ってた」
「じゃあ先に俺に運転させろや」
「ああ、いつでもいいぞ」
「じゃあ僕も…」

どうでもいい会話が途切れもなく続き、俺たちは並んで駐車場へ向かう。凪は俺の隣を歩きながら、時々相槌を打ち、微笑んでいる。信号の前で立ち止まると凪と肩が触れる。

「凪さんってさ、普通科ってことは心操君と同じだったよね?」
「うん、ヒーロー科に編入するまでは一緒だったよ」
「そうだよね、この前、相澤先生のとことに尋ねてきてたから。元気そうでよかった」
「人使ね、私にも時々連絡くれるんだ」
「ンあ?俺ァ聞いてねぇぞ」

別に深い意味がねぇのは分かってる。それでも、俺以外の男の名前を呼び捨てにするのを見ると妙に癪に触る。

「連絡って言ってもほぼ写真とスタンプのやりとりだけだよ?」
「写真?心操君って写真撮るのが趣味なの?」
「ううん、そうじゃないと思う。私たち猫が好きなんだけど、野良猫とか見かけて写真撮ると送り合ったりしてるの」
「へぇ、そうなんだ。猫から好かれてそうだもんね」
「どんな写真なんだ?」
「あ、見る?」
「見せろ…」

四人が凪のスマホ画面を覗き込み、顔を寄せる。小さな画面の光が夜の暗さの中に浮かび上がる。凪の言った通り、野良猫の写真とスタンプとのやり取りが並んでいるだけで怪しい気配はなかった。

「貸せ」
「え?」
「コレ、送っとけ」

俺がスマホを持ち上げると、メッセージアプリの画面がインカメに切り替える。凪と俺の顔が映り込んだ瞬間、反射的に指を動かした。きょとんとした顔の凪と睨む俺の写真。迷わず送信ボタンを押して、〝諦めろ〟の一言を添える。

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