• テキストサイズ

(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「そんな心配そうな顔しないでよ。大丈夫だから。それにね、救命チームでいたときはずっと忙しくてゆっくりできる時間なんてなかったの。だから今は病棟のお手伝いしてリフレッシュしてるんだ」

轟君の優しさに心が揺れる。個性のことを口にしたのも轟君が初めてで、小さな嘘にすら胸が詰まる。表情にも出てしまいそうでへたくそな笑顔を作るのが精一杯だった。

「だから心配しないで」
「何かあったらいつでも頼ってくれ」
「うん、ありがとう。それより、今、轟君も忙しいんでしょ?勝己もずっと地方に行ってるし」
「ああ…。詳しくは言えねぇが厄介な事件を抱えていて、爆豪もその件で動いてもらっている」
「そうだったんだね。勝己は何も言わない、いつも突然出ていって突然帰ってくるからさ」
「爆豪に会えないのは俺のせいでもある」
「なんで?そんなことないでしょ?勝己はフリーだし制約もそんなにないし、勝己だから任せられる。適材適所だよ」

轟君のせいでも誰のせいでもない。勝己のヒーローとしての運命だから。何回も何十回も自分に言い聞かせてきた言葉は、また心に膜を張って本音を隠す。

「それにね、こういうのは慣れてる。…無事に帰ってきてくれたらそれでいいんだ」
「愛されてるんだな、爆豪は…」
「そうかな…。でも勝己だけじゃない、轟君だって緑谷君だってみんな無事であって欲しい。いつもそう思ってる」
「大丈夫だ。俺も、あいつらも強いから」
「そうだね、そうだよね…。だったらさ、私も強くいなきゃだよね」
「ああ…。爆豪の代わりにはなれねぇけど、俺も緑谷もいる。いつでも頼ってくれ」
「ありがとう。そう言ってくれるだけで嬉しいよ」

その時、ちょうど肩に掛けていたインカムが着信音を鳴らす。【外来検査室】と表示された画面を一瞬見つめ、〝はい、すぐ向かいます〟と応答した。

「ごめんね。呼び出しなんだから、私、行くね」
「ああ。また来る」
「うん、見かけたら声かけるね」

小さく手を振ると、轟君も合わせるように手を挙げ見送ってくれる。その視線に背中を押されるように、足を踏み出した。

私の現実はこの病棟の先だ。
/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp