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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


ヒーローの迅速な救助、各医療機関から派遣されたチームの協力もあって被害は最小限に抑えられた。私が女の子を病院まで運び終えて現場に戻った時には、負傷者は全員病院へ搬送され、復旧チームのヒーローたちの作業が始まっていた。

「よかった…」

無意識にこぼれた声だった。言葉にした途端、胸の緊張が静かにほどける。大きなことを成し遂げたわけではない、それでも繋ぐことができた、その実感が温かく広がっていく。

繋げなかった命もあったけどこの瞬間は私を許してくれる、そんな気さえする。埃っぽさの残る風が静かに吹き抜けていく。

「オイ…」
「はい」

反射的に振り向くとそこにはダイナマイトの姿があった。テレビで見てるのと同じ、少し不機嫌そうな表情で私を見ている。今までも現場で一緒になったことはあったけど、私なんてダイナマイトからすればモブの一部だろうし、信じられなくてつい疑ってしまう。

「私…、ですか?」
「お前、救命チームの奴だろ?」
「あ、はい、そうです」
「あのガキ、どうなった」
「えと…、私が処置に当たったときはまだ出血も多かったんですけど、なんとか病院まで繋ぐことができました。意識もはっきりしてお母さんが今そばに付いてくれています」
「そうか」
「はい」
「…助かった」
「いえ、そんな!ダイナマイトが助けてくれたから繋げられたんです。こちらこそありがとうございました!」
「…名前は?」
「えっと…、ごめんなさい。その子の名前までは分かりません」
「違ぇよ。てめぇの名前聞いとンだ」
「私…?」
「他に誰がいンだ?」
「あ、はい…。私、凪と言います」

どうしよう、私、何か気に障ることしちゃったのかな?今日の連携が上手くいかなかったとか?そんな不安に緩んだ心にまた緊張感が走る。

「んじゃあ、凪…」
「はい」
「飯、奢らせろ」
「……へ?」

今でも鮮明に覚えてる。私の間抜けな返事に威圧的な勝己の態度。でも空がとても綺麗な青空で、まだ埃っぽい空気の中に少し火薬の匂いも混じっていたこと。

きっとこの光景は一生忘れることはないってそう思った。
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