第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
「けど、一つだけ約束してくれ」
「なに?」
「凪はすぐ寝ちまうから、俺の前以外でアルコールは禁止な?」
ほんの少しだけ、さっきよりも近い距離でそう言われる。冗談みたいな口調なのに、前にも同じこと言われたような気がする。
「分かった」
頷いた、その直後。額にやわらかな感触がした。一瞬だけ触れて、すぐに離れる優しいキス。
「……いい子だ」
普段は言わない子供を優しく諭すような言葉に、胸の奥がきゅんと疼く。だけど、私はその理由をうまく言葉にできなかった。
その違和感に気づいたのは、夜になってからだった。
ふと鏡を見たとき、首筋に見覚えのない赤い印がくっきりと残っていた。