第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
* 夢主side
ゆっくり目を開けると、カーテンの隙間から差し込む光がやけに眩しく感じた。朝のぼんやりとした明るさではなく、ずっとクリアで、枕元のスマホに手を伸ばして時間を見て驚いた。
「12時…?」
昨日の記憶は少しだけ曖昧だけど、焦凍がもらってきてくれたボンボンを食べていたことは覚えている。あの後、すごく眠くなって床に倒れこんだ、ような気がする。ということは、あれからずっと眠っていたのかもしれない。
その時、すっと襖が開いた。手には水の入ったコップを持った焦凍が立っている。
「……起きたか?」
「……うん、今」
ゆっくりと体を起こしながら、少し掠れた声でそう返す。焦凍は静かに部屋に入り、私の近くに腰を下ろした。手にしていたコップを軽く差し出す。
「水、飲んでおいた方がいい」
「ごめんね。もうお昼だもんね…」
コップを受け取った後、口をつける。冷たいお水が口の中を潤していくのが気持ちいい。体の内側も満たされていく感じに、思わず息が漏れた。だけど、そんな私とは対照的に焦凍はどこか心配そうに見つめている。
「体は大丈夫か?」
「うん。少しだけだるさはあるけど、たくさん寝たなぁって感じ。…朝ごはんも作らないで寝ちゃっててごめんね?」
「それはいい。……昨日のことは?」
「え…?」
「覚えてねぇのか?」
「私、あのまま寝ちゃったんじゃないの…?」
焦凍は何かを言いかけたように見えたけど、飲み込むように口を閉じた。
「いや、いい。二日酔いにもなってなさそうだな」
「うん。頭痛とか気持ち悪さもないし。…私、何かしちゃった?」
「いや…」
そう言った後、焦凍は少しだけ視線を逸らす。
「俺が風呂から出たときは床で寝てて、暑いって言って服を脱ぎ出しただけだ」
「ほんと?」
一瞬、思考が止まって、その後、ゆっくりと視線を下ろす。