第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
「凪…?」
おもむろにキャミソールを脱ぎ捨て、逃げることのできない視線の先に目が釘付けになる。
「私の焦凍だもん」
まだ触れてもないのに、ただ凪の仕草と言葉だけで、背中の汗がじんわりとシャツに滲んでいく。
「…っ、分かった。けど、俺の方が確実に持たねぇ」
なんとか絞り出すようにそう言って、体を起こして凪を抱きしめる。初めて体を重ねた夜のように、戸惑いと不安と、それでも抑えきれない感情が入り混じっていた。
そのまま凪を寝かせるように布団へとなだれ込む。じっと見つめる凪の唇と視線を塞いだ。かすかに残るアルコールを舐めとるように口付ける。
「…んっ……」
凪の吐息すら、余裕を奪っていく。
それでも好きなのだから仕方がない。アルコールに酔って、本心をむき出しにする凪も、甘く誘う凪も、全部が可愛くて、すべてを奪いたくなる。
「上に乗って痛くねぇか?」
「うん」
「気分悪くなったらすぐに言ってくれ」
「…平気だから」
〝触って…?〟思考を溶かしていくようなその言葉が、何度も頭の中で繰り返される。触れた瞬間、小さく震える体。かすかな声が漏れて、しがみつくように抱きついてくる。普段より荒い吐息が、すぐ近くで揺れる。
「しょ…とっ、もっと…」
かろうじて残っていた理性が、音を立てて崩れていく。なぞるように触れるたび、体は素直に反応して、逃げることなく受け入れてくる。
「あぁ…っ」
一際高く響いた声に、体がびくりと跳ねる。絡みつくような感覚と、逃げ場のない距離に、呼吸さえも乱れていく。
「いっちゃいそ…、になる」
「大丈夫だ。…多分、体がいつもより敏感になってるだけだ」
「いって、いい?」
「だめな理由なんてねぇだろ」
これまで少しずつ知ってきた、凪の反応。触れ方を変えるたびに、正直に返ってくるその反応に、抗えなくなる。
「ぁ、…だめ…っ…」
その後、腕の中で大きく震えてそのまま力が抜けるように、ぐったりと身を預ける。挿れたままの指は中できゅうきゅうと締め付けられ、絡まる愛液が名残惜しそうに糸を引いていた。達した後の体は力が抜けたように弛緩し、とろんとした視線だけが俺をとらえていた。