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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


そういうと嬉しさを抑えきれないように包装紙のテープから丁寧に剥がす。嬉しそうな表情に俺も頬が緩む。

「これ、多分季節限定だと思う。さっきの“春の訪れ”ってやつ、そういうテーマで作られててアルコールも入ってるかな」

そう言いながら、凪は最後のテープをそっと剥がす。慎重に蓋を開けると、ふわりとチョコレートの甘い香りが広がった。

「……すごい」

小さな歓声が上がる。箱の中には、整然と並ぶ小さなチョコレート。艶のあるもの、金箔の乗ったもの、細い線が描かれたもの、どれひとつとして同じものがない。

「綺麗だな」

とは言っても、俺にとっては所詮ただのチョコレートだ。凪の作る飯の方が、よほどそそられる。

そんな俺の隣で、凪は小さく息をつきながら、ただ見つめていた。手を伸ばすこともせず、その光景だけで満たされているようだった。

「俺も風呂に入ってくる。先に食べててくれ」
「このチョコレートを前にお風呂いくの?」
「ああ」
「食べていいの?」
「アルコールなら俺はあんま食えねぇからな。凪は酒は大丈夫なのか?」
「弱い方だと思う。すぐ寝ちゃうタイプみたいで、勝己からは禁止されてたわけじゃないけど、俺以外の前で絶対に飲むなって言われてたから…」

そういえば、凪が酔ったところは見たことがなかった。ずっとチョコレートに釘付けになっている横顔はどこか無防備で、爆豪の言うことが確かなら、ああいう姿は誰にも見せたくはないだろうなと、俺も思う。

「あとは寝るだけだろ?酔って眠ってもいい。布団には運んどく」
「…いいの?」
「ああ。風呂から出たら俺も食う」
「じゃあ、早速一個いただくね」

そう呟いて、箱の中へそっと手を伸ばす。並んだチョコレートの中から、小さな一粒をつまみ口へ運んだ。言葉より先に凪の表情がほどけていく。

「……甘い。チョコの苦味と、甘さと、この喉がじんわり熱くなる感じ……、すごいね」
「大丈夫か?」
「全然平気。少しドキドキしてきたけど、すごく美味しい」
「よかったな。じゃあ、今度、オーナーにも伝えとく」
「うん」

最後まで味わうように、手の中のチョコレートをもう一度見つめる凪の幸せそうな横顔に俺も自然と満たされていく。しばらくその表情を見つめた後、俺は静かにリビングを後にした。
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