• テキストサイズ

(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


病院から出ると冷たい夕暮れの空気が触れた。事件の被害を受けなかったこのエリアは普段と変わらない様子で、クリスマスのイルミネーションが街路樹やビルの窓に灯り、柔らかな光が辺りを包んでいる。

「昼間はそんなに感じなかったけど、夕方になるとすっかりクリスマス一色になるね」
「そうだな。こんな風に街を歩くのも久しぶりだ。この時期はトラブルも多いからな」
「みんな浮かれちゃうしね」
「今はその気持ちも分かるな」
「焦凍はしばらく家で休養なんだよね?」
「ああ。少なくとも二週間は…」
「じゃあ今年のクリスマスは、一緒に過ごせるんだね」
「クリスマスか…。ちゃんとやるのは雄英以来だな」
「一応、ツリーは飾ってみたよ。なんか私だけ浮かれちゃって恥ずかしいけど」
「そんなことねぇ。俺も楽しみだ」
「まだ焦凍は無理できないし、お家でゆっくり過ごそうね」
「ああ」

手を繋いだまま、イルミネーションが灯る街を歩いた。凪の手は思ったよりも小さくて、柔らかい。街を行き交う人々の笑い声や、流れるクリスマスソングの音色が、病院の静けさとはまったく違う世界を作っている

「凪は何か欲しいものはないのか?」
「私?…欲しいものは特にないけど」
「何かあるなら言ってくれ。入院のお礼もしたい」
「欲しいものというより、やりたいことはあるかな」
「なんだ?言ってくれ」
「………車の運転、してみたいの」
「そんなことでいいのか?」
「海に連れて行ってくれたでしょ?今度は私の運転で行きたいなって、ずっと思ってた。でも運転は下手だしペーパーだから、まずは練習からなんだよね」
「じゃあ俺の車を使えばいい」
「ダメだよ。焦凍の車だって高級車だし」
「俺も隣に乗る。危ないときは止めるし問題ねぇだろ?」
「…いいの?」
「ああ…。しばらくは任務も入らねぇから練習にも付き合えるぞ」
「じゃあ、挑戦してみようかな」
「ああ。慣れさえすればすぐに運転できるようになる」

微笑みながら頷く横顔をイルミネーションの優しい光が包む。今、こうやって凪手を繋いで歩いていることが、恋人であることの証明のようでどこか誇らしくもあった。
/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp