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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍



「なんでそんな驚いた顔してるの?」
「……爆豪のとこに、戻ったんじゃないのか?」

焦凍はきっと私のために身を引く覚悟をしていたんだと思う。何も言わずに、自分一人が背負えばいいって、昔の私みたいに…。

それが痛いくらいに切なくて、気付けば体が先に動いていた。ベッドに腰掛ける焦凍のそばに歩み寄って、そのまま強く抱きしめる。

「凪…?」

焦凍の声が不安に揺れているように聞こえた。

「私は、焦凍が好きだよ…」

ただの〝好き〟じゃない。もっと強い何かがはっきりと形になっていく。

「正直、揺れなかったわけじゃない。でも、焦凍は勝己に会えって言ってくれて、最後まで私の気持ちを守ってくれたでしょ?」

言い終えたあとも、抱きしめる腕に力を込めたまま離さない。

「だから、次は私が焦凍を守るの」

しばらくの沈黙のあと、背中に触れる感触があった。焦凍の腕が、ゆっくりと私の背中に回る。

「……本当に、いいのか?」

かすれた声が、すぐ近くで響く。戸惑いを隠せてなくて、どこまでも慎重で優しくて、少し怖がりな焦凍がたまらなく愛おしい。

「さっきね、一人マンションに帰って静かな部屋で思ったの。……私は焦凍とここに帰りたいんだなって」

少し間を置いて、息を整えて、静かに囁く。

「一緒に帰ろう?」

抱きしめたまま、互いの顔がほんの少し離れる。焦凍の瞳が揺れて、私をじっと見つめる。

「……凪」

小さく呼ぶ声に、胸が熱くなる。焦凍の瞳が潤んでいるようにも見えた。思わずこみ上げてくる感情は、涙になって視界が歪む。

「ありがとう…。今はそれしか言えねぇ。けど、俺を選んだことを、絶対に後悔させねぇから」
「しないよ、後悔なんて」

視線が交わったまま、ゆっくりと唇が触れ合う。初めは軽く確かめるように、でもすぐに互いの温もりを求めるように、焦凍の息と私の息が混ざり合う。

抱きしめた腕の力を緩めることもできず、ただ、この瞬間に全てを委ねた。



ねぇ、焦凍。

あの日、見た二人で見た海の色も

ブルースターの花の色も

何もなかった私の心に灯してくれた

小さな希望だったって

今、分かったよ。



窓の外には冬の夜空。街の明かりが遠くきらめいて、病室の柔らかな光が二人を優しく包んでくれていた。


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