第2章 XXXをおあずけされた爆豪勝己の話
これは後日談。
3ヶ月後、出久君とお茶子ちゃんは結婚式を挙げた。披露宴で勝己は友人代表のスピーチを「まぁせいぜい幸せになれや。俺はテメェらより幸せになんだよ!」と世界最速のマウントスピーチで終わらせて、余興は文化祭のバンドで祝福。勝己はもちろんドラム担当。言うまでもなく涙あり笑いありな結婚式と披露宴だった。
そして幸せそうな2人の門出を見送る私と勝己にも少しだけ変化があった。
「緑谷君、今日は本当におめでとう。お茶子ちゃんも綺麗だったね」
「ありがとう。ほんと僕には勿体なくらいの花嫁だよね」
「そんなことない。ずっと2人はお似合いだったよ。いいお式で色々思い出して涙が止まらなかったもん」
「ほんとだ、凪さん目が赤いね」
「勝己にデクも凪も泣きすぎだって言われたよ。でも緑谷君だって目が赤いね」
「今日は泣かないって決めてたんだけどな、無理だった」
「それでこそ緑谷君だよ。緑谷君の涙にはたくさん大切なものが詰まってるもんね」
「うん。僕らもかっちゃんと凪さんに負けないようにもっと幸せにならなきゃ」
「勝己のスピーチ、不器用すぎるよね。全然大人になってないし」
「でもかっちゃんらしくて嬉しかったよ。次は2人の番だね」
「ありがとう。でもうちは結婚式はもう少し先かな?」
「そうなんだ。かっちゃん忙しいの?」
「うーん、忙しいのもあるけど…」
「ん?」
「緑谷君ならいいか。あのね、ここだけの話……」