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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


その時、コン、と小さく扉を叩く音がした。

「……入るぞ」

低くて、聞き慣れた声だった。その一言だけで、胸がぎゅっと締めつけられる。

「……うん」

返事をした声は、思ったよりも小さかった。

ゆっくりと、扉が開き、そこに立っていたのはダークグレーのタキシードに身を包んだ、勝己だった。

いつもより少しだけ整えられた髪。きっちりと締められたネクタイ。見慣れているはずなのに、どこか違って見えるその姿に、息が止まる。

勝己は一歩、中へ入ると、そのまま、足を止めた。

何も言わない。ただ、まっすぐにこっちを見ている。それだけで、心臓がうるさくなる。

「……勝己?」

不安になって、思わず名前を呼ぶ。勝己は小さく舌打ちをして、視線を逸らした。

「似合ってねぇ、とか言わせねぇぞ」

ぶっきらぼうな声だった。

「……クソほど似合っとる」

ぽつりと照れを含んだその言葉は、どこかやけに優しかった。その瞬間、胸の奥が一気に熱くなる。

「……っ」

言葉が出なくて、勝己は少しだけ眉を寄せて、私の顔を覗き込んだ。

「ンだよ、その顔…」
「だって……」

似合ってる、なんて…。私に向けてくれていることが、まだどこか信じられない。

「凪が選ばねぇドレスだなって思った…」
「え?」
「凪は自分のこと、ちゃんと分かってねぇからな。俺が、着てほしかった…、それだけだ」

視線を上げると、すぐ近くにある赤い瞳とぶつかる。

さっきまでの不安も、迷いも、全部どうでもよくなるくらい、その視線はまっすぐだった。

「今日は誰のためでもねぇ、俺だけの花嫁でいろ」

「……行くぞ」

そう言って差し出された手。

迷うことなく、その手を取った。

指先が触れた瞬間、もう離したくないと思った。
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