第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
「いいンか?」
「…うん」
許すように凪の体の力がわずかに緩まる。頬に手を添えて、凪と視線を重ねた後、唇が触れ合う。角度を変えながら、何度も確かめるように口付けた。
溶け合うようなキスに、呼吸も荒くなる。キスの合間のわずかに唇が離れる瞬間に、太ももを開かせた。凪の迷いのない目を見つめた後、息をする度に上下する柔らかな感触を感じながら、ゆっくりと腰を進めた。
「……っ」
凪はぎゅっと目を閉じた。最初のわずかな抵抗を抜けると、温かい粘膜が迎えるように包み込んでいく。直に触れる感覚は欲を加速させるだけだった。
このまま欲のままに抱いてしまいたい、そんな衝動に似た感情が襲う。
「苦しくねぇか…?」
「…っ……ん」
理性なんてもう残ってないはずなのに、どこか苦しそうな息遣いに動きを止めて、凪の髪を撫でる。
「やっぱ、慣らしてねぇ分、キツいよな」
「平気だよ…」
「無理すんな」
「してない。……ちゃんと勝己のこと、感じてるから」
その言葉に、心臓が跳ねるのを感じた。
荒い呼吸、震える肩、ほんの少し乱れた髪の毛…。その全てが、どうしようもなく愛おしい。
「ンなこと言ってっと、マジで止まれなくなるから」
「来て?……勝己の全部、欲しい」
もう、俺の負けでいい、そう思った。
もう一度、確かめるように凪の手を握る。きゅっと握り返されて、柔らかく温かい手の感覚が指先まで伝わる。体も心も一つに繋がっていくような、甘くて満たされる感覚に指先まで満たされていく。
こうなることを、俺はずっと待っていた。