第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
「待って、勝己」
「……あ?」
「なんで、エプロン外すの?」
凪の頬はうっすらと紅くなっている。
「外さねぇと出来ねぇだろ?」
「今日、退院したばっかり」
「…関係ねぇ」
「あるよ。まだ無理しちゃだめ…」
「こっちは10日も退院延ばされたんだわ。その間、トレーニングして少しずつ体力も戻しとる。女ひとりくらい余裕で抱けるわ」
「さっきはしんどそうにしてたのに」
「ンなもん演技だわ」
何か言いたげな唇を塞ぐ。唇を舐めるように舌を這わせて、口内を優しく犯すように口付けた。逃がさないように指を絡めて、凪は握り返す。
もう余計な言葉いらない。今はこれだけで十分だ。
「キスだけ大人しくなんの、変わんねぇな」
唇を離した後の潤んだ瞳は、じっと俺を見つめている。その視線には戸惑いも滲んでいた。
「んな不安な顔すんな。余計なことも考えなくていい」
「……勝己」
「俺の名前だけ呼んで、全部、俺に預けてろ。……それでいい」
凪の過去も、全部、俺が背負う。
だから今はこの腕の中で触れ合う瞬間が全てだ、そう思った。
時間を忘れてキスを何度も重ねながら、素肌で互いの体温を共有する。凪の首筋に残した紅い印と、シーツの上で乱れる柔らかな髪。薄桃色の突起を口に含み、もう片方は指先で転がす。甘い吐息は欲をかき立てるには十分だ。
「…んっ、ぁ」
荒い呼吸に汗ばんでいく体は凪の余裕を少しずつ奪っていた。凪の反応を思い出しながら味わうように、強弱をつけながら愛撫を続ける。
「…勝っ……」
「我慢すんな」
「でも…」
凪の弱々しい声が震えていた。全身が熱くて、何かに耐えるように呼吸は短く速くなる。