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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「でね、僕から伝えたいことがあったんだ」
「伝えたいこと?」
「うん…」

緑谷君は一呼吸置いた。覚悟を決めたような真っ直ぐな視線で、私を見る。

「僕がこんなことを言えた義理じゃないのは分かってる。けど、かっちゃんは今でも凪さんのことを好きだと思う」

あの日、私のこと守ろうとしてくれた勝己の背中が浮かぶ。どんな表情をしていたのかは分からないけど、勝己は、ずっと、私の知らない何処かで守ってくれていたんだと思う。

「もちろん、僕は凪さんと轟君とのことも知ってる。それでも僕は、かっちゃんに会ってほしい」

言葉の中に迷いや不安も感じたけど、それでも緑谷君の声は真っ直ぐに私の胸に届く。廊下の静けさの中で、二人の間にだけ時間がゆっくり流れているようだった。

「焦凍にもね、会ってこいって言われたの」
「轟君が?」
「うん。それもさ、私の背中を押すみたいに笑って言うんだよ。普通、そんなこと言えないよ」

ただ、胸が苦しくて、こみ上げてくる涙を抑えることができなかった。瞬きもしないのに、涙は溢れて止まらない。

「私が退院した時に持ってきてくれたお花、あれ、勝己だよね?」
「……うん。そう。会えないから、僕が代わりに届けた」
「そうだよね。私、もっと早く気づくべきだったよね」
「そんなことない。今、ちゃんとかっちゃんの想いも届いたでしょ?」

届いている。勝己からの想いに、今、ちゃんと触れてる。

「私……、気付くのが遅くなったけど。勝己にお礼、伝えなきゃいけないよね」
「……凪さん」
「緑谷君の言葉も全部受け止めるよ。勝己に会って話して、自分の気持ちの答え合わせをする」
「うん」
「……ありがとう。緑谷君」

緑谷君は小さく微笑む。胸の奥でこみ上げていた痛みが、少しだけ優しい温かさに変わった気がした。

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