• テキストサイズ

(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍



病室の扉を静かに閉める。廊下に出ても、胸の奥に残っていたざわめきだけが消えずにいた。どうすればいいのか、何を選べばいいのか、その答えは出ないまま、足だけがゆっくりと前に進む。その時だった。

「……あ」

視線の先、廊下の奥に一人の姿が見えた。壁にもたれるようにして立っていたその人影は、私の姿に気づくと、はっと顔を上げる。

「凪さん!」

次の瞬間、迷いなくこちらへ駆け寄ってくる。

「緑谷君…?」
「ごめんね。待ち伏せしてたみたいになって」
「ううん、大丈夫だよ。…緑谷君は、大丈夫なの?」
「僕はかすり傷くらいだったから、大丈夫だよ。…それより、今、少し話せる?」
「うん。大丈夫」

〝ありがとう〟そう口にして、少しだけ間をおいてから、私をまっすぐに見た。

「かっちゃん、目を覚ましたよ」
「うん。さっき、焦凍からも聞いた」
「凪さんも個性が戻ったんだね」
「戻ったって言っても、実はまだ不安定なんだ。あの後、2日くらい眠って、目が覚めたら、あの時くらいに強い感覚はもう残ってなかったの」
「そっか…。そうだったんだね。ごめんね、こんなこと聞いて」
「いいの。あの一瞬だけでも個性が戻って、勝己が助かったなら。それだけで十分だよ」
「そうだよね。…僕もあの時は、かなり動揺したんだ」
「でも緑谷君も勝己の命を繋いでくれたでしょ?もう少し遅かったら結果は違ってたかもしれない」
「そうだね。凪さんが起こした奇跡だね」

緑谷君は太陽みたいに笑った。さっきの焦凍の言葉と重なって、じんわりと心が温かくなる。

/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp