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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「……え」
「爆豪を救ったヒーローは凪だろ?」
「ヒーロー…?」
「あの時、俺も病院の近くでいたんだ。凪の個性が戻って、爆豪に奇跡が起きた。俺は、相手が爆豪だったから起きた奇跡だと思ってる」
「そんなことないよ。」
「だから、会いに行け。爆豪と会って、ちゃんと話せ」

焦凍の優しさが痛いくらいに胸を締め付ける。焦凍は何も責めていない。ただ、まっすぐに私を見ているだけなのに、それが苦しい。

「…行けないよ」

その言葉は自分でも驚くほど弱かった。どこまでも優しい焦凍に、そんなこと、許されるわけがない。

「入院してから、ずっと考えてた。俺はどうすべきなのかって…」
「何…、言ってるの?」
「凪には後悔しない方を選んでほしいんだ」
「どうして…?」

問いかけた声が、わずかに震える。

「まだ、爆豪の存在が残ってるだろ?」
「それは…」
「行かせたくないと思う俺の感情は、エゴだ。俺がどうしたいかよりも、凪がどうするべきか…、それが今は一番大事だと思ってる」

焦凍の言葉を、どう受け止めていいのか分からない。こんなに近くにいるのに、どこか遠く感じてしまう。心の奥に押し込めていた勝己の存在が、また色濃く浮かぶ。

「俺が凪を想う気持ちは変わらねぇ。だからこそ、爆豪に会ってほしい」

まっすぐすぎるその言葉に、何も返せなかった。

窓の外の雪は、いつの間にか吹雪に変わっていた。時折吹きつける強い風に、窓がかすかに揺れる。

答えを出せないまま、面会時間は過ぎていく。何も決められないまま、後ろ髪を引かれる思いで、私は焦凍の病室をあとにした。
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