第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
「ですが、この指輪の写真の真相は!?」
「俺じゃねぇ」
「では、これは、誤報…?なのでしょうか?ヒーローデク、実際のところ、どうなんでしょうか?」
「この写真の相手は確かにかっちゃんに見えますね。合成にしてもよくできているし、本物だと言われたら信じてしまいそうになる。でも、僕もかっちゃんにそんな人がいたなんて聞いてないし、それに今のかっちゃんは恋愛なんて…」
「おいクソデク、黙れ…」
「では、新人女優Aさんとの熱愛は…?」
「だぁかぁらぁぁ、知らねぇっつっとんだろうがァァァ!!」
「ちょ、落ち着いて…、これ、テレビだから」
「大・爆・殺・神ダイナマイトは完全否定、ということですね!?」
「否定も何も、お前ら、適当なこと報道してんじゃねぇぞ!こちとら任務続きでンな余裕はねぇ。クソモブ女も虚言かましてっと、ぶっころすぞ!!」
「かっちゃん、女性になんてことを…!!すみませんッ、今のは全カットでお願いします!!」
「報道しろ!テメェらが裏も取らずに勝手に報道したんだろが…。全責任とって完全否定しとけやッ」
〝分かったかァァ!!〟と画面いっぱいに勝己が映し出されて、映像は終わった。しばらくテレビの画面を見つめてから、焦凍と顔を見合わせた。思わずふっと、力の抜けた笑みがこぼれる。
「爆豪らしいな」
「だね…」
「でもよかったな、誤報で…」
「よくないでしょ?これ、またチャート落としちゃわない?」
「落とすだろうな」
ああ、やっぱり勝己だなって思った。
そういうところ、全然変わってない。
「でも、なんだろ。勝己が元気そうでよかったってちょっと安心してる」
「爆豪はしおらしくしてるよりも、文句を言ってるくらいの方が合ってるな」
「ね…」
「平気か?」
「うん。ありがとう。もう、大丈夫」
そう答えたあと、少しだけ間を置いて焦凍にそっと寄りかかる。肩に触れる距離だったはずなのに、気づけば自然とそのまま受け止めてくれて、焦凍の体温がじんわりと伝わってくる。