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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「その花、まだ咲いてたんだな」
「頑張ってるよね。もう紫色になってる花もあるからそろそろ枯れちゃうと思うけど、多年草だからきっと来年も花が咲くね」
「多年草?」
「そう。花は終わっちゃうけど、ちゃんと手入れをすると何年でも花を咲かせてくれるんだよ。小さな花だけど、案外、強い花なの」

焦凍はそっと花に手を伸ばし、指先で紫色の花びらに触れた。優しく見つめて少しだけ笑みを浮かべている。

「凪みたいな花だな」

思わず視線を上げると、焦凍の目は花から私へとゆっくり移った。昨夜の甘く名前を呼ぶ焦凍の表情と重なる。

「小さくて、触れると壊れてしまいそうなのに、ちゃんと強く咲いてる」
「そうかな…?」
「この花を凪に贈ったのも、似てる気がしたから。花の種類とか意味とかそういうのは全然知らなかったけど…」

焦凍の指先が花の柔らかさを確かめるように触れる様子が、まるで私を包み込む温もりのように感じられた。

「そうだったんだ。お花をもらったときね、すごく嬉しかったんだよ。まだこの生活にも慣れてなかった時だったし、でもブルースターはいつも可憐に咲いてて、元気をもらってたの」
「俺は何もしてやれなかったからな」
「そんなことないよ。焦凍が支えてくれたから、今の私がいるんだよ」

焦凍は言葉を聞きながら、視線を上げ、遠く一点を見つめる。視界の先には何もないように見えるけど、少し眉をひそめ、口元をわずかに引き締めて、静かな表情で口を開いた。

「俺は昨夜、凪に触れるのが怖かった…」
「え…?」
「俺が抱くと凪を壊しちまうんじゃねぇかって、迷いもあった…。だから爆豪って男が心底すげぇ男だって思った」
「勝己が?」
「…ああ」
「どうして?」
「爆豪はああいう時も迷わねぇだろ?だから、やっぱあいつはすげぇ奴なんだなって凪を抱きながらどっかで思ってた」
「そんなこと、考えてたんだね。…焦凍は、どうしようもなく優しい人だね」
「俺が?」
「うん…」

少しの沈黙の空白に、日差しが二人を包んで、冷たい風が吹き抜けていく。ブルースターの花びらが揺れているのを見つめながら、言葉を選ぶように静かに呟く。
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