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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


病室に着くと、個室のドアは開かれていた。凪は窓の外に向かってベッドに腰かけ、わずかに開いた窓からは、夏のカラッとした風が吹き抜けいく。

「起きてて大丈夫なのか?」

俺の声に振り返ると肩まで伸びた髪がふわりと揺れる。何か読んでいたのか手には紙切れのようなものを持っている。

「轟君…」
「今、先生との話が終わったところだ」
「あ、そっか。先生との面談、14時からだったもんね」
「ああ」
「先生はなんて言ってたの?」
「明日、抜糸してから退院になるって」
「そうなんだね。よかった…。面談も轟君に任せちゃってごめんね」
「気にしなくていい。俺がそうしたかっただけだ。…凪は何か読んでたのか?」
「うん。…新聞の広告に求人情報があったから、それを見てたの」
「何かいいのが載ってたか?」
「ううん。…特には……」

凪は小さく息を吐きながら、少し悲しそうに笑った。笑顔を無理に作ろうとしているようで、それが俺には痛々しく見えた。隣に座って窓の外を見つめる凪の視線を追う。

「仕事は急がなくていいんじゃねぇか?」
「うん…。自分でも分かってるんだけど、私に何ができるかなって無意識に考えちゃうね」
「先生が言ってた。今回は精神的な負担が大きかったって。だから退院しても無理に前の生活に戻す必要はねぇだろ」
「……そっか。私、そんなに精神的にしんどかったんだね」
「俺から見ても無理してるようにしか見えなかったからな」
「自分では分からないもんなんだね。確かに苦しかったり辛かったりはしたけど、こんなことになっちゃうなんて思わなかったもん」
「凪は優しいからな」
「優しいのは轟君だよ。ただでさえヒーローの任務で忙しいのに、私の入院の付き添いまでしてくれて…。本当にありがとう」
「俺がそばにいたかっただけだ」

〝凪が傷ついたのは俺のせいでもある〟浮かんだ言葉をぐっと飲み込んだ。今の凪にはその言葉すら重荷になる。
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