第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
病室のドアを開けると、凪は淡いシーツに包まれて静かに眠っていた。腕には点滴のチューブが通っていて、左手の包帯が痛々しく映る。それでも呼吸は落ち着いていて、顔の表情も柔らかい。
手を伸ばせば触れられる距離にいるのに、俺は触れていいのかすら分からない。そのもどかしさに、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
凪が求めていたのは俺じゃなくて爆豪だって分かっていたはずなのに。
俺が、凪を追い詰めた。守ってやれなかった。
「ごめんな…」
凪の、柔らかな髪の毛に触れる。たとえそれが許されなかったとしても。それでも。
「守りてぇんだ…」