第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍
「何……、やってんだ」
いつも冷静なはずの轟君の声が頼りなく震えていた。それでも何も言わず、タオルで私の手を包み込む。震えを押し殺すように指先だけに力がこもっていた。
私はタオルが赤く染まっていくのをぼんやりと見つめていた。私が私じゃないみたいで、自分が見ている世界だとは思えなかった。
「轟……君、私……」
手足が痺れて力が抜けていく体を轟君は抱きしめてくれていた。
「……大丈夫だ。凪は、何も悪くねぇ」
〝大丈夫〟と轟君の強く願うような言葉にすら重ねてしまう。
これが勝己だったら…。
そんなことを考えてしまう私は、最低だ。