第6章 大切な言葉
今日はヴィクトルの高級マンションを訪れている。来る度にその広さと豪華さに驚くが、今はそれどころじゃない。
玄関に入るなり二人は抱き合いキスをしたが、まだ時間はたっぷりある。
「はあ⋯⋯ヴィクトル。ご飯食べないと⋯」
「うーん⋯⋯そうだね⋯⋯」
リビングにある白い円形のソファになだれこみ、半ば押し倒されるように口づけされていたが、二人はなんとか理性をとどめた。
あなた達はテイクアウトした食事を仲良く食べたあと、一緒にお風呂に入ることにする。
とはいっても時間短縮のため、シャワーだけだ。
初めて彼の家に来て浴室を使った時は、恥じらいに満ちていた。今もその感覚は変わらないが、会えない時間があなたを大胆にしていく。
今夜は裸で抱き合い、またも互いの唇から離れられず求めていた。
「んぅ、はぁ」
「⋯⋯名無しちゃん⋯⋯」
彼の手があなたの肌を滑り、胸を揉んだあとに腰を抱く。背中を洗ってくれていたのだが、泡のついた肌を密着させていると、昂りが抑えられなかった。
「ん、んふ」
唇を開き、舌を絡め合う。
先っぽを触れさせて彼に吸われると、力が抜けてぐっと抱かれる。
腹に彼の硬くなったものが当たり、あなたは奥が疼いてくる。
そんな状態でヴィクトルが手をあなたの陰部に伸ばし、優しく中に指をもぐりこませてくるから、声が漏れ出てしまった。
「んぁぁ⋯⋯っ」
「はあ⋯⋯ここ濡れてるね」
いやらしく囁いてくちゅくちゅと探ってくる。
湯気のたつシャワー下でそんなことをされて、太ももが少しずつ開いていく。
「あぁ、きもちいい、それぇ⋯」
「⋯⋯んん? いい? イッていいよ名無しちゃん」
そう言われた瞬間、ビクビクと膣内が引きつり、彼の長い指が入ったままあなたは達する。
「んん〜っ」
気持ちよくて彼の腕を掴み、下腹部を小刻みに震わせる。薄く目を開けるとヴィクトルが柔らかく瞳を細めていた。
「もう、イッちゃったぁ⋯⋯」
「うん。かわいいねえ」
頭を優しく撫でられて子供扱いをされる。あなたは彼の下半身をちらっと見て、その存在感に鼓動が高鳴っていった。