第6章 大切な言葉
「あっ、あぁ、ヴィクトル!」
「ん⋯? どうしたの名無しちゃん」
甘く優しい声で名前を呼ばれて、もう我慢できなくなってしまった。
「愛してる⋯⋯っ」
あなたの口から、突然その言葉が発せられた。
今日は彼へのたまった思いがあふれるばかりで、自分から何かしたくなる気分だったのかもしれない。
彼の動きが止まり、微動だにしなくなる。
そして何を思ったか、ヴィクトルは自身を引き抜いた。
「どうして抜くの⋯っ?」
あなたは寂しさに包まれて振り向こうとする。
するとその体を反転させられ、正面から覆われるように抱きしめられた。
彼は脚の間にまた入ってきて、挿入しながらあなたを囲い込む。
「俺も愛してる、あぁ愛してるよ」
熱に浮かされた表情で、彼はひどく感情が昂り興奮している様子だった。
「每日言いたかったんだ、君のことを愛してるって」
ここから止められないヴィクトルの勢いが始まる。
「んぁっ、まっ、ヴィクトルっ」
「もう離れたくない、一生そばにいたい」
真上にいる彼は腰を突き入れながら一心不乱に告げてくる。
あなたの顔を見下ろし、瞳をじっと見つめ、幸せに満ちた表情で愛を伝えてくる。
彼もまた気持ちがどうしようもなくあふれ出し、堪えきれなくなったようだった。
「本当⋯? 嬉しいよ、そばにいてね⋯」
あなたがそう答えると彼は緊張が解けたみたいに、とろけるような笑顔になる。
「うん、いるよ。ずっと一緒にいようね名無しちゃん」
ただ一言からこんなにふんだんに愛の言葉を返されるとは。
あなたは全身が熱くなり、内心大混乱に陥っていた。
そうして体を繋げたまま二人は同時に達する。
ヴィクトルがくれた言葉は、まるでプロポーズのようだった。
あなたはまだ彼の腕に捕まりながら、それならいいのに⋯⋯そんなことを願ってしまった。