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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第5章 親友編


車で移動中は助手席にセリアが座り、自宅への道案内をする。あなたはヴィクトルと後部座席にいて、四人とも楽しげに会話が弾んだ。

エリックは二十代半ばなのに声のトーンが落ち着いていて、しっかり地に足が着いた青年といった印象だ。

マンション前に到着すると、酒のせいで若干よろけている親友は彼に付き添われ、上まで送ってもらうと言った。

「大丈夫? セリアちゃん」
「うん、平気平気。二人とも迷惑かけてごめんね。名無し、後で連絡するから。ヴィクトルさんも今日はありがとうございました。なんかすみません、へへ」

照れくさそうに謝る彼女にあなた達はほっとしながら頷く。

「あの、名無しさん。彼女を送ったら僕はすぐに帰りますから、安心してください」
「ええっ。あの、はい。よろしくお願いします」

エリックはそう伝えてくれ、きっとセリアは親友のあなたのことを少なからず話しているのだと感じた。

きっとこの人なら、信用できるかもしれない。真面目な姿勢がひしひしと伝わり、控えめな性格ながらも皆に自分のことを知ってほしいと思っていることも感じた。

「⋯⋯エリックさん、セリアちゃんのことよろしくお願いします! お調子者なとこはあるけど、恋にはとってもまっすぐな女の子です。だからどうぞ見ていてあげてください!」

あなたは勇気を出して頭を下げて言ってみた。
突然で皆はびっくりしたようだが、顔をあげるとセリアは喜び、エリックは彼女の隣で真摯に同意してくれている。

「任せてください。僕が守りますから。大丈夫です。ありがとうございます」
「⋯⋯も、もう〜二人とも堅いって! 恥ずかしいなぁ〜こんな真っ暗な外で」

彼女の一声でまた空気はどっと笑いに包まれた。
エリックは去り際にこんなことも言う。

「そうだ、お二人とも送っていきましょうか」
「いやいや、大丈夫だよ、ありがとう。もう遅いし、タクシーを呼ぼうと思って。エリックくんも帰り道気をつけてね。またこうして皆で会えたらいいな」
「それいい! 会おうね四人で!」
「⋯⋯はい!」

彼はヴィクトルにそう言われて顔色を明るくする。初対面なのに、男同士の暗黙のやり取りみたいなものが垣間見えて、こちらまで良いものだと感じた。
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