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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第5章 親友編


「あのねえセリアちゃん。彼もあなたみたいな小娘にそんなこと言われたくないと思うんですけど」
「はぁ? あんたも小娘じゃん! うちら二人ともたいして恋愛経験ないんだから一緒でしょうよ! 仲良し小娘二人組だよ、ねえヴィクトルさん!」
「あ、ええっ? えっと、いやそう⋯なんて言えばいいんだ? 二人とも可愛らしい女性だしな⋯⋯とにかく喧嘩しないで、ね? いったん落ち着いて座ろう。ほら牛乳飲もうか。お酒も和らぐよ」

優しく先生のように声をかけてもらい、二人のグラスに丁寧に注がれる。

「はははっ、牛乳で乾杯いいね〜。おもしろい! 大丈夫ですよこんなの喧嘩に入らないし。ね、名無し!」
「はいはいそうだね⋯⋯もう。ごめんねヴィクトル。セリアちゃんは心配してくれてるだけなんだ。いつも助けてくれて、私もありがとうって思ってるんだ」

このまま悪い雰囲気にはなりたくないし、調子のいい親友のことを彼に謝る。
ヴィクトルはそんなあなたをいつもと変わらず寛大な心で受け止めてくれていた。

「うん。わかるよ。大丈夫。俺はね、君のことを本気でそうやって考えてくれてる友達がいるってことが、凄く嬉しく思う。俺みたいな年の男で、こんな感じだろう? もっと食ってかかってもいいぐらいだよ。そのほうが安心出来るしね」

食卓の上で手を組み、彼は低く優しい声音で語り始めた。

「だから、ありがとうねセリアさん。俺はまったく気にしてないから。むしろ自分の気持ちを表明できてよかったよ。俺は絶対名無しちゃんを悲しませることはしないから、そこだけは安心してほしいな。すぐに信用は出来ないかもしれないけど、彼女とはこれからも末永く、真剣にお付き合いをさせてもらいたいなって思ってるんだ」

そのまっすぐ熱い彼の想いが、心に刻まれていく。
ほんとうに、なんて誠実でいい人なんだろう。

あなたが感極まっていると、セリアも観念したようで、くしゃっとした表情で頷いた。
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