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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第5章 親友編


「あぁっ! ごめんねセリアちゃん、今違う世界に入ってたわ⋯!」
「ほんとだよ。後でやってくれる? そういう気持ちの再確認は。⋯⋯でもよかったじゃん、あんたが裏で思い悩んでそうなのは想像できたしさ。ふう、結局年齢じゃないんだよね、人間性なんだよ。思いやりをもつことが大事なのよカップルっていうのは」

彼女はグラスを持ちながらぼやき始める。

浮ついた目つきで、なんだか酔ってるみたいだ。
雰囲気が怪しくなってきたのをあなたは感じ取っていた。

ヴィクトルは微笑みながらも頷いている。

「でもねえ油断するのはまだ早いですよ、イケオジのヴィクトルさん。ふふふ⋯⋯。まだ聞きたいことがあるんです」
「な、なんだろう? よし。なんでもいいよ、セリアさん。遠慮しないでくれ」
「じゃあせっかくですし。⋯⋯ずばり、浮気の心配はないのかってことなんですよ。名無し、どうせあんたは心配してもうじうじして聞けないんだから、最初に私が聞いといてあげるよ」

内容は図星かもしれないが、あまりに横暴な切り口に腹立たしさが沸々とわいてきた。

「そんなの答えなくていいよ! ヴィクトルは誠実な人なんだから。ねっ」
「もちろん。浮気なんて絶対しないよ。名無しちゃんっていう素敵な恋人がいるのに」

彼はそう伝える時、怒るどころかやけに嬉しそうだった。潔い、惚れ惚れするような笑みだ。
でもまた横槍が入ってくる。

「そんなのわかんないじゃん。こんなに美しく性格もよく羽振りもよい経験豊富な男性よ? 絶対に遊びませんなんて男いるぅ?」

口をすぼめて尋ねる姿がやたらとムカつき、あなたはさすがに堪忍袋の緒が切れてしまった。いくらなんでも失礼すぎるだろうと。
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