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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第4章 彼の家編


「んん⋯⋯もう寝る? ヴィクトル⋯」
「⋯⋯うん。寝ようか」

あのあとも交わりは続いたが、じわりと留まる熱と気持ちよさに眠気が襲う。

あなたはヴィクトルの胸にもぐりこみ、まどろんでいた。
けれど彼はまだ足りないのか、頬や唇にキスしてくる。

「んう⋯⋯気持ちいい」

そう呟くと、筋肉質な腕に抱きしめられた。
どうしたのだろうと顔を見つめると、なんだか切なげな表情をしている。

「ヴィクトル⋯?」
「名無しちゃん、好きだ」
「⋯⋯私も好き⋯⋯」

想いを伝えて微笑むと、髪の毛を撫でられてまた彼の唇が触れた。

まだイチャイチャしたいのかな、そう思ってあなたも彼の上半身に懐く。

ぼんやりしていたのだが、だんだん彼の様子に思い当たる節が出てきた。

普段は自信に満ちていて、かつ温かな心をもつヴィクトルだが、最近はふとあなたを見つめて言葉にできない思いを秘めたような顔つきになる。

――もしかして。
あのことを気にしているのだろうか。

そう考えたあなたは、向きを変えて彼をじっと見る。
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