第4章 彼の家編
「ばか。もうこんなに好きなのに」
「え? 嬉しいけど、今ばかって言った? ⋯⋯いやそれも異様に嬉しくなるな」
彼はくすくす笑いながらあなたの腰を抱いて片手をつき、後ろに体重を乗せる。
割れた腹筋と動いている腰つきが目に飛び込んできて赤面した。
「あ、あぁ、どうするの」
「このまま動くのはどうだい? ほらじゃあ一緒にイクよ」
本気を出したヴィクトルに下から腰を当てられて、あなたはがくがくと下半身を揺らす。イッてしまうのはすぐだった。
「いっ、良い、気持ちいい、もうイッちゃうよ⋯⋯ん、っ、あ、んあぁっ!」
そう叫んで前のめりになり、彼の首にしがみつく。
すると驚いたのか、ヴィクトルもがっしり支えてくれたが腰の動きが不規則になった。
「くっ⋯⋯まって名無しちゃん⋯⋯!」
珍しい声を聞いたかと思えば、彼も暴発的に限界を迎えた。膣内で激しく脈を打ち、ぎゅうっとあなたの腰を抱きしめてイッている。
「⋯⋯あぁッ、出る⋯⋯ッ」
「んあ、あ、ぁ」
あなたはこの瞬間がたまらなく嬉しかった。ヴィクトルが自分のものになったかのような感覚に陥る。
「⋯⋯はあ、あ⋯⋯ごめんねいきなりイッちゃったよ⋯⋯」
彼は気恥ずかしそうに優しく笑って上向く。
あなたは我慢できずに自分から唇をよせた。彼のようには上手くないが、しっとりと甘いキスをする。
「ん⋯⋯名無しちゃん」
そのまましばらく繋がったまま、二人は体温を感じ合っていた。