第4章 彼の家編
風呂から出たあなたは、髪をドライヤーで乾かし艷やかにした。体のケアも入念にし、短いワンピース風のランジェリーをまとう。
三十分ぐらいかかり、寝室にいる彼を待たせてしまった。
「ヴィクトル⋯? 寝ちゃった?」
薄明かりのベッドに、ボクサーパンツ姿の男が寝そべっている。逞しくしなやかな肉体をさらす彼は目を閉じ、頭の後ろで手を組んでいた。
彼は片目だけ開けてにっと笑む。
「⋯⋯先に寝るわけないでしょ? おいで名無しちゃん。わ、可愛い服だ」
「へへ。ごめんね遅くなって」
あなたは照れたようにはにかみ、ベッドに乗ると、寝ている彼の上半身に抱きつく。
そんな体勢は珍しいが、自然と自分が上からキスする流れになってしまった。
「ん、ん――」
かなり年上な彼に対し、主導権を握るようで緊張したが、やはりリードするのは彼のほうだ。
「ああ⋯⋯これ気持ちいいな」
ヴィクトルは至近距離で呟き、黒い瞳を細めたあと、あなたの腰に手をまわして引き寄せる。
「あっ」
やわらかな胸が彼の胸板に当たる。
その刺激はあなたにも伝わり、キスをされながら全身が敏感になっていった。
「んあ⋯⋯あぁ⋯」
二人の重なる体が熱くなり、彼の昂りも下腹部に感じ始める。
あなたは頬を染めたが、反応してくれてることが嬉しくなった。
今夜のヴィクトルはさらに積極的だ。
ホテルから出て自分の家であなたを抱くことに、胸の高鳴りが抑えきれないようだった。
「⋯んっ、そこ、あぁ」
彼の大きな手が優しく片尻を揉んでくる。唇はあなたの首筋に添えられ、刺激的な愛撫をされる。
「んぅ、ん、ん」
あなたの興奮も最高潮で、早く繋がりたくなって腰をくっつけた。
「ヴィクトル、そこいい」
長い指が後ろから触れ、もっと濡らしていく。くちゅくちゅといじられて甲高い声があふれた。
「気持ちいい?」
「⋯⋯うん⋯」
「ふふ。可愛い。ここも舐めていい?」
彼が上半身をさげて下に移動する。ちょうど胸のあたりに顔が来て、どきっとした。
あなたが彼の髪を包むように抱くと、温かい舌が乳首に這ってくる。
「んあぁっ」
彼の上で肘をつき、こんなポーズで直接舐められたことはなく、舌の動きにも震える。
でも気持ちよくて、つい腰をよじって感じてしまった。