第1章 出会い編
「そうなのかな。あんなになったの、初めてだから分からない⋯⋯」
段々彼がカウンセラーのような状況になっていたが、あなたは忘れられなかった。彼が己の魅力をふんだんにあふれさせ、指と唇だけで気持ちよくしてくれたことを。
「名無しちゃん⋯⋯初めてだったの? あんなふうに、濡れちゃったのは」
ざらついた甘い声が、耳元に近づいてくる。
この人はすごい。
全身から色気を発し、言葉だけでもこちらの体をびくびくさせてくる。
「ん⋯⋯うん⋯⋯気持ち、よかったから⋯⋯」
あなたは期待していた。さっきの続きをされることを。
もしうまくいかなくても、彼になら快感を与えてもらえるのではと想像した。
「あ、あぁ⋯⋯」
再び身を寄せてきた彼に、今度はぎゅっと抱えられて、広くがっしりした胸板に背を預ける。
安心してもたれかかり、あなたはそこをいじられ始めた。
最初はもどかしく撫でられて、彼のもうひとつの手は、あなたの腰から腹、胸元へ伸びていく。
バスローブごと乳房を片方、ふんわりと揉まれた。
「あっ、んん」
優しい包み方であなたの胸が撫でられるが、彼は大胆にも手を差し入れてきた。
直に触れられて、形良い乳房がさらけ出される。
「やあぁ⋯⋯」
身をよじろうとするが、嫌がってるわけじゃない。
耳元の彼の息は浅くなり、あなたの胸の突起を指でいじってくる。
「名無しちゃんのおっぱい、すごく柔らかいね。かわいい」
片手からこぼれそうなマシュマロのような手触りで、骨ばった男の手に揉まれると、見てるだけで興奮する。
そして彼はもう片方の胸にも手を伸ばし、愛撫しながら、右手はあなたの性器へと触れさせる。
そこはさっきよりもさらに、濡れそぼっていた。
ずっと触ってほしがっていたように、奥がきゅんきゅんと疼くほどだ。
「ヴィクトル、そこして、さっきみたいのがいい」
甘えた猫のような声を出し、あなたは目をとろけさせてねだる。
そうやって後ろに向けた唇を、彼の唇に塞がれた。
「ん、んふ」
熱い口づけを浴びながら、あなたはあそこに指を入れられる。彼の細長い指は一本、二本と増やされ、平気で三本目も入ってきた。
「んんん!」
でもあなたは痛いどころか、ぐちょぐちょに濡れていたために腰を揺らして刺激を受け取る。