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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第1章 出会い編


「ええと、驚いたな。じゃあ君は、まったく経験豊富な子なんかじゃなかったってことか。ならどうして⋯⋯俺に声かけたのかな?」

予想に反して、彼は気遣うような口調で尋ねてくる。
あなたはソファの上でまごついていたが、こう話した。

「素敵だったから。もし誘いに乗ってくれたら、嬉しいなって」

バスローブの膝をぎゅっと掴むと、ヴィクトルは頬を緩めて見つめる。

「そうなんだ。それは嬉しいけど⋯⋯俺みたいな中年でいいの? 名無しちゃんはこんなに可愛らしい女性だし、若い男のほうがいいんじゃない?」

鼻をかいて苦笑いする彼の様子が、あなたには親身に映ってせつなく感じる。
けれど確固たる意志で首をふった。

「ううん。前の彼氏に――三日前に別れたばかりだけど、彼に、うまくセックスできないから怒られて。いつもそうで、もう自分が嫌になったんだ。彼のことも嫌になって、アパートを出てきたの」

あなたは言うつもりのなかったことまで明かした。
高三のときから三年付き合った彼氏と、半年前に同棲を始めたが、どうしても彼のものが挿入できず、二人の仲が険悪になっていったのだと。

ヴィクトルはたいそう驚き、あなたを同情的に見つめる。
だが長い髪にそっと触れる手は優しく、安心をもたらした。

「それはつらかったね。⋯⋯セックスは何が問題だったんだろうな。彼のがよほど大きかったとか? それなら間違いなく名無しちゃんのせいじゃないよ」

優しい言葉が身に沁みたけれど、あなたは落ち込んだ様子で目を伏せる。

「ありがとう⋯⋯でも、私のせいなんだ。狭くて、何も入らないのかもしれない」

苦々しく、恥ずかしい思いで告げた。
婦人科でも尋ねてみたけれど、医師はもっと深呼吸しながらするといいと助言するのみで、性器に問題はなかった。

ヴィクトルも難しい顔をして、真剣に悩んでくれている。
初対面の自分にこんな面倒なことを明かされても、彼は邪険にはしなかった。

「でも、名無しちゃん、ちゃんと濡れてたよ? あれだけ濡れたら大丈夫だと思うけどなぁ」

砕けた調子でつぶやいたヴィクトルは、赤く染まるあなたを見て「あ、ごめんねはっきり言っちゃって」と慌てる。
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