第1章 出会い編
「ん⋯⋯」
最初は触れるようなキスで、とてもソフトなものだ。
あなたのぷっくりした唇に、丁寧に重ねてきて、甘くはんでくる。
「ん、ん」
それから彼はゆっくりと口をこじ開けて、舌を差し入れた。
「⋯ん、っ、ふ」
互いの舌を追うように舐め、彼にちゅうと優しく吸われて、力が抜けていく。
ヴィクトルはとてもキスが上手かった。
あなたの前の彼とは比べ物にならないほどに。
「ぁ、はぁ」
口を離されると、あなたは息をあげてヴィクトルを見つめる。
「ふふ。⋯⋯君はとても可愛いね。なんだか初々しくて、俺もドキドキしちゃうよ」
彼は黒い瞳を細めてうっとりしてくる。
あなたの唇の甘さと柔らかさに、かなり魅了されているようだ。
「ねえ、もっとして⋯⋯」
正直にお願いすると、彼はまた微笑み言う通りにしてくれた。
ちゅう、ちゅうと口づけをされて、あなたは太ももをすり合わせる。勝手に下半身が動いてしまうのだ。
「ん、ぁ、う」
堪えきれずにヴィクトルの腰のバスローブを握り、浅い息をもらす。
「んん? どうしたの、名無しちゃん」
悪戯っぽく楽しそうに名前を呼ばれると、余計にじれったくなる。
「ヴィクトル、触って」
気分が高揚したあなたは、甘えるように彼の名を呼び、体を近づけた。
すると彼はわずかに目を見開き、呼応するように大きな肩を迫らせる。
傾けた顔でさっきよりも性急に口づけし始めると、あなたの腰に手を回した。
そうして抱えるようにして、伸ばした手で太ももの付け根を撫でてくる。
びくんとしたあなたは、自然に脚を開いていった。
「⋯⋯あれ。下着、履いてないの? すぐ俺としたかった?」
いやらしく囁きながら、長い指がささやかな茂みの下に入っていく。
そこはもう、ぬらぬらと濡れていた。
「あん、あぅ」
ヴィクトルの指はこれでもかというほど優しく、少しずつ中を探ろうとしてくる。
「あ、あぁ、だめ」
「ん⋯⋯? やだ⋯?」
興奮した彼の声が耳を攻めてきて、あなたは小刻みに体を震わせる。
なんて気持ちいいのだろう。濡れたとこをいじられてるだけで、セックスしてるみたいに快感が押し寄せてくる。
けれどあなたは、彼の指が膣の中に入ってきたところで、体をこわばらせた。