第2章 元彼編
「んんん、あぁ」
後ろから回された手にくちゅくちゅとやられて、クリトリスと同時にされるのが気持ちよくて、初めてしてもらった時を思い出し、余計に興奮する。
「もう我慢できないよぉ、ほしい、ヴィクトル」
あなたはお尻の間を彼の腰に擦りつける。
昨日初めてしたばかりなのに、はしたないと思われるだろう。
それでも彼にして欲しくてたまらなくなった。
「あぁ、俺もすぐに欲しいよ君が」
彼はあなたの頬を振り向かせ、唇にキスをする。
舌をからめて後ろから抱かれた体勢で腰を浮かせた。
ヴィクトルは浅く息づいて、半身をよじり棚に手を伸ばす。興奮の最中手に取ったゴムをつけようとしている。
あなたは彼に体を向けるべきだが、そのままの体勢で待っていた。
「名無しちゃん、こっち向いてくれる?」
「⋯⋯やだ。このままがいい」
「え!?」
素で驚いたヴィクトルの頬が珍しく染まった気がした。
「ええとそれは⋯⋯バックでしたいの?」
「うん⋯」
あなたは頬をぽうっと赤らめ、彼の胸板に背をこすりつける。
「ヴィクトルに後ろからぎゅっとされるの好き。だめ?」
「⋯⋯だめなわけないでしょ? でもね⋯⋯あぁ、君って子は⋯⋯どこで覚えてきたんだい、そんなこと」
咎めながらも彼は色っぽくを息をつき、黒い瞳はじりじりとあなたを見つめている。
「しょうがないな。じゃあこうして抱っこしたまましてあげるね。⋯⋯でも、怖かったら言うんだよ?」
優しく伝えてくれるけど、怖さなんて感じたことがない。
あるのは安心と途方もない気持ちよさだけだ。
ヴィクトルは横向きのままあなたを抱え、そっと太ももを持ち上げた。
そうしてゆっくり、濡れたそこへ自身を挿入していく。
「んあぁ⋯⋯あぁっ」
「あぁ⋯⋯すっごくきついな⋯⋯きっとこのほうが奥まで入っちゃうよ。大丈夫⋯?」
細心の注意を払って進ませ、彼はあなたの様子をうかがいながら腰を深くストロークする。
その上下の動きがとても気持ちよくて、前からとは異なる角度で入ってくるため、とろけてしまった。
「あぁぁ⋯⋯すごい良いよぉ」
「本当? よかった⋯⋯」
ヴィクトルのほっとした声が耳にかかり、あなたは感じてしまう。