【HUNTER×HUNTER】水面に映る雷光【キルア】
第1章 出会いと始まり
殺気が、森から流れ込む。
賞金首――
複数。囲まれる位置。
キルアは即座に戦う判断をする。
「逃げろ」
そう言い、素早く戦闘体制に入る。
前に出てきた敵は3人。すぐ終わるな、とキルアは踏み込む。
敵の懐に入り、動きを止める。
1人、2人と敵を体術のみで倒していく。
チラリと3人目の方に目をやると、敵はテティスのほうへと向かっていた。
舌打ちをし、そちらへ向かう。
敵がナイフをテティスの首に当たる。
「ハァ…それ以上近寄るとこの女の首を切るぜ……」
キルアは電光石火で詰め寄ろうとするが、
その時、湖の水が不自然に大きく揺れたことに気付いた。
「なんだ…?」
『汚い手で触らないで』
水が大きな塊のような形を保ち、敵を打ち飛ばす。
敵は横の大木に体を強く打ち付け、ダウンしてしまった。
キルアは唖然としてテティスを見つめるが、
その視線は警戒から好奇心に変わっていた。
「お前……」
キルアとテティスの視線が初めて真っ直ぐに交わる。
「名前、聞いてなかった。なんて言うんだ?」
テティスは一瞬だけ視線を外し、答える。
『テティス=レイン…』
「俺は……キルア」
2人の運命が動き始めていた。